百道(ももち)から

考えの切れっぱし

「すごい!」といわせられる人のこと

 今日は売れっ子の定義をひとつ見つけた気がするので、書き留めておく。売れっ子というのは、みんなが「すごい!」と思う場所に、最短の距離と最短の時間でたどり着ける人だと気付いた。すぐに答えを出せる人。時間をかけずに、迷うこともなく。当たり前じゃん!と思われるかも知れないけど、私はこの仕組みに気付けて大変うれしい。

 ポイントは、到達する場所にある。「すごい!」が大事。これが「最適」や「正解」、「今までいちばんいい」であってはいけない。「なんとなくいい」なんて言葉なんてありえない。「すごい!」ということが大事。

 「すごい!」という点にすぐ行ける人は、周りを納得させられる。細かな問題があったとしても、「あ、あれやっぱりこっちもよかったな」と思った人が一人でもいたとしても、すべてを真っ白なシーツで覆いかぶせてしまように、なかったようにすることができる。だから売れっ子の仕事はサクサク進む。すごい!&サクサクのナイスで高速なルーティン。

 なぜそれができるのか。

 今のところの私の答えは、感性。感性を進行形で磨き続けているからこそ、できるのだと思う。「『あの人、センスがいいね』ってことでしょう?」って声が聞こえてきそうだが、そういうんじゃないんだよなあ。

 先日読んだ森村誠一の『60歳で小説家になる。」のなかでも、小説家になる条件に感性が挙げられていた。見過ごしてならないのは、「感性が大事」「感性を磨くこと」とは書いていないこと。「感性の保ち方」「(感性の)メンテナンス」と書かれている。きっとキモはここなんだと思う。また考え続ける。